『マイティ・ソー/バトルロイヤル』全ての夢を詰め込んだ大傑作!
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』予告映像より
(C)Marvel Studios 2017
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へ繋がる『マイティ・ソー/バトルロイヤル』が公開されました。
今回でソー単体作品は3作目となります。アベンジャーズに繋がると言うこともあり期待していた作品ですが、これがSFありファンタジーありと夢を詰め込みまくった大傑作に仕上がっていました。
ネタバレがありますのでご注意ください。
拡大し続ける世界の清涼剤
アベンジャーズを中心に形成される『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』は本作で17作目となります。08年のアイアンマンから始まり10年足らずで17作と言う膨大な数を追いかけるのに疲れたという人も多いでしょう。
MCUは新作公開ごとに新しいファンを獲得しており、今後もますます拡大をし続けます。
18年4月にはMCUで一つの節目となる『インフィニティ・ウォー』が公開予定です。
まさしく宇宙のように拡大を続けるMCUに一服の清涼剤として『マイティ・ソー/バトルロイヤル』が登場したように思えました。
前作までのマイティ・ソーはシリアスを主軸とし、所々にコメディ要素を盛り込むことでシリアス一辺倒になりすぎない作風を維持していました。
しかし、本作はシリアスさよりもコメディに重きを置いています。シリアスさはどこ吹く風、そもそもソーシリーズには最初からそんなものが存在しなかったと言わんばかりにギャグが盛り込まれています。
キャラクターも良い意味で頭が悪く、何を考えているか分からないので先が全く読めません。
大金をつぎ込んでヒーローコメディを撮影したと言わんばかりのふざけっぷりなのですが、アクションはキレがありカッコイイ。
ギャグだけどカッコイイ。セルフパロディネタも盛り込んでいて、もうやりたい放題は止まらない。だけど皆カッコイイ。
やりたい放題なのですがしっかりとヒーローらしいかっこよさを演出している点が見事です。
拡大し続けるMCUに対する一服の清涼剤にも思えるコメディっぷり。同時にシリアスへ傾き過ぎたシリーズに対するアンチテーゼのような側面も持ち合わせています。
SF、ファンタジー…全てを詰め込んだ傑作!
ソーシリーズはファンタジー寄りの路線でしたが本作はスペースオペラあり、ファンタジーあり、アクションあり、コメディあり…。贅沢なほどに多様な要素が詰め込まれています。
本作のジャンルは?と聞かれても答えようがないほど。ジャンルは『マイティ・ソー/バトルロイヤル』としか言えない。それほどまでに夢が詰め込まれた作品です。
これほど多様なニーズに合わせた作品は中々存在しないのではないでしょうか。
でかいモンスターも出てくるので怪獣映画っぽさも味わえます。なんだかもう訳が分からないほど詰め込んでます。最高です。
もはや異常なまでのハチャメチャっぷり。
笑えて燃える。
まさに傑作と呼べるハチャメチャアクション大作が誕生しました!
インフィニティ・ウォーにも繋がるので必見です!