ヤンキーハーレム漫画の新境地!『六道の悪女たち』が面白い!

六道の悪女たち 1 (少年チャンピオン・コミックス)


全員悪女。
やくざ映画を思わせる四文字ですが『六道の悪女たち』のヒロインは全員が悪女なのです。

冴えないいじめられっ子の少年が悪女にモテモテとなり様々な問題に立ち向かっていく物語です。

純粋でひたむきな主人公

主人公の六道桃助はスクールカーストの最底辺でいつも不良からいじめられています。
ある日巻物の陰陽術によって「悪女」にだけモテるようになってしまう。そんな斬新な設定から物語が始まります。

術のおかげで悪女にだけ無条件でモテテしまうゆえに以前は毛嫌いしていた悪女、ひいては不良という存在に対する認識が変化してゆくのです。

六道の見た目は本当に冴えません。そんな冴えない少年が悪女にモテテしまうというギャップが面白おかしく笑えてしまいます。

そんなギャップだけが六道の魅力ではなく、彼は熱い心を持っており友達のためならば自身が傷つくこともいとわない。
彼は自分がいかに軟弱なのかを術のおかげで悪女達を魅了しているかを理解しています。
それでも他人や道具に頼ることはなく自分の力で友人や悪女達を救おうとするのです。

まさに王道の主人公でしょう。王道だからこそ彼の心に根付く正義感や脆さが強く伝わってきます。そのおかげで見た目は冴えないのにかっこよく見えてしまうんですよね。

ひたすらに純粋で、ひたむきな主人公というのは素晴らしいです。冴えないのにかっこいい。ギャップに満ちたのが彼の魅力です。

悪女なのに超かわいい

本作のヒロインは全員悪女です。最強のスケバンや番長と世間からしてみると不良とカテゴライズされ人ばかり。
そんな悪女達が術のおかげで冴えない六道に惚れてしまう。

いつもは他人を寄せ付けない最強のスケバン向日葵乱奈。木刀を持ち歩いているという古風なスケバンですが、彼女も六道に惚れてしまう。
あまりの強さに他人が寄り付かない、自分も他人へかかわろうとしないのですが六道に惚れてからは彼にメロメロ。
ブコメなのかと錯覚するほど彼の一挙手一投足に頬を赤らめたり喜んだりと喜怒哀楽を表現しています。

他人には当たりの強い彼女が六道にだけは優しく接し喜びを感じるっていう描写が本当に可愛いんですよね。

他にも暴走族狩りをしている悪女や、チームに属する悪女も出てきますが全員も可愛いのです。誰もが信念を持って行動しているので、魅力的に見えるんですよね。

魅力にあふれた作品

キャラクターも魅力的、物語も先が読めず緊迫感があるので非常に面白いです。
これで作者の初連載作品なんですから驚きです。

一読する価値のある非常にお勧めしたい作品。まだまだ連載中ではありますが、ぜひ手に取ってもらいたいです。